防寒作業服と言いましても、着用する環境や状況によって求められるものが違ってきます。単に寒い環境にいるだけの場合と動いて汗をかく場合では求められる機能に違いがあるからです。汗をかかない環境で防寒作業服で重視する必要がある機能は「防風性」と「保湿性」です。寒さ対策の基本は「風をよけること」です。

よく体感温度という言葉を聞きますが、人間は風速1m/sの風にあたりますと体感温度が1度下がると言われています。ですから風をよけることはとても意味があります。動かない状況では底冷えすることが多いのですが、その際に求められる機能は「保湿性」です。適度な湿度は保温の効果を高めますので防寒着の中は適度な湿度があったほうが全体的に暖かさを広げることになります。

汗をかく環境で防寒作業服で求められる機能のポイントは「透湿性」です。洋服内でかいた汗を外に逃がすことが暖かさを得るために必要になるからです。仮に汗を外に逃すことができない場合、洋服の中で水分として溜まってしまいそれが下着などを湿らせます。それらが蒸発するときに「気化熱」となり体温を奪いますので注意が必要です。

このようにして悪循環になりますので「透湿性」はとても重要な機能になります。このように防寒作業服を選ぶ際は生地や素材の特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。単に生地が厚いというだけで選んでしまいますと、反対に暖かさを逃がす結果になることもあります。その場の環境や状況に適したものを選ぶことが大切です。